公開質問状 回答 2021/10/22(金) 受付
【ヤラともひろ】公開質問状 回答
質問1 沖縄県の子どもの貧困への改善策について
子育て世帯に手厚く予算措置するとともに、低所得者への年額12万円の現金給付、時給1,500円への段階的引き上げ等を通じて子育て世帯の所得を向上させる。時給引上げにあたっては中小事業者の社会保険料の事業主負担分を減免するなど配慮する。学校給食の無償化や、全生徒の高校授業料を無償化すべく今ある所得制限を撤廃するなど学校教育にかかる経済的負担を軽減する。子どもの貧困対策支援員の質の向上やよりきめ細かな配置、子どもの居場所の整備に努めていく。翁長県政において明らかになった沖縄県の子どもの貧困率が全国のおよそ2倍という極めて高い状況をふまえ、以上のような施策を講じつつ、何が子どもの貧困解消に有益であるか、その都度それぞれの対策を検証し、子どもたちの育ちを保障する環境整備に向けて不断の努力を積み重ねていく。
質問2 沖縄県の貧困対策・低所得者対策について
質問1への回答に示した策を講じる他、沖縄独自の課題についても真摯に向き合い、その対策を講じていきたい。公共事業の発注状況など県外企業が約半数を占めている現状を是正する。地元業者の元請け参入を含め、地元利益を最大化し、沖縄県民の所得向上に資するための考え得る策を講じていく。
質問3 権利擁護の市町村体制整備について
地域の実情に応じ、制度の谷間に置き去りにされることのないよう権利擁護のための相談支援体制を整備・拡充していく。
質問4 身元保証がない方に対する支援について
たいへん厳しい課題であることは認識している。公的機関による保証人補充制度を構築していく他、基礎自治体間の取り組みの格差や担い手不足については、県が率先して県土の均衡を図っていく。
質問5 ハンセン病回復者への医療・介護支援について
ハンセン病家族補償法が成立し、国会と政府は「反省」と「おわび」を表明したものの、補償金申請は滞り、給付も進んでいない状況にある。いまだに残る社会的差別や偏見の解消に向けて、あらゆる場で訴えを重ねていきたい。
質問6 子ども家庭福祉に従事する資格者配置のあり方について
子どもを取り巻く問題が山積している中、個々の事象に即座に対応し臨機応変に支援できるようにする。社会福祉士や精神保健福祉士など今ある資格取得者に有効に動いていただく。そのうえで新たに「子ども家庭福祉の資格」を設けることが問題解決の糸口につながるのかは、その先の話であり慎重な検討を要する。
質問7 スクールソーシャルワーカーの増員と常勤配置化の推進
沖縄県内において先進的な取り組みを行っている基礎自治体の取り組みを、モデルケースとして他地域にも広めて成果をより高めていく。こうした沖縄県の取り組みが成功した後には、引き続き沖縄の事例を先進事例として全国展開していきたい。
質問8 沖縄県の自殺対策について
コロナ禍によって全国的にみても女性や若い方々の自殺者が増えている状況がみられる。沖縄特有の課題に即した独自の対策が取り入れられるよう実態把握に努めて効果的な策を講じていきたい。
(屋良朝博様 2021年10月22日 15:26受信)